鬼滅の刃に登場する鬼たちはみな恐ろしいですよね。
しかしながら、そんな鬼も元は人間で、『切なくて悲しい過去』を密かに抱えています。
悲しい鬼の過去の描写に「やばい、涙がちょちょぎれる…」と思った人も多いのではないでしょうか?
彼らの過去を知るとなぜか他人事とは思えなくなりますよね~。
この記事では、鬼たちの過去を個人的に悲しいと感じた順にランキングしてみました。
また、我々読者が「非道な鬼たちに対して切なさを感じる理由」についても考えていきます。」
※単行本ベースで書いていますので、アニメ派の人はネタバレに注意してください。
【鬼滅の刃】鬼(元人間)の泣ける・切ない過去シーンランキング
まずは元人間の過去シーンを振り返り、悲しい順に”勝手に”ランキングしていきます。
かなり筆者の独断と偏見なので、気軽に読んでもらえれば幸いです。
とうことで、中途半端ですが6位までランキングした結果が下記のとおり。
あぁ…上記のラインナップをみただけでも目から水漏れを起こしそう。
みなさんすでにご存じでしょうが、鬼たちの悲しい過去を改めて確認していきましょうか。
6位:元十二鬼月・響凱(きょうがい)の過去
6位にランキングしたのは、元十二鬼月の下弦の陸・鼓鬼(つづみおに)の響凱。
元十二鬼月の鬼・響凱(きょうがい)は、切なくて悲しい過去がある鬼の1人です。
@ken_kichi
— (停止)移動中 (@agemono_cos) January 28, 2018
左 宇髄天元(うずいてんげん)
右 響凱(きょうがい)
鬼殺隊と鬼から一人ずつ選びました!✨ちなみに鬼は私の推しです。 pic.twitter.com/NmblKtEjkl
響凱の場合、人間時代というよりも「鬼になってからの過去」が語られていました。
鬼化したあとにも関わらず、「作家」や「鼓打ち」としての腕を磨いていた”変わった鬼”でしたよね~。
謎に向上心がある鬼でしたが、努力家が結果に繋がらず、報われない姿に心が痛みます。
”鬼としての努力”も実らず、無惨にも失望された彼にはさすがに同情しますよね。(単行本3巻)
「頑張っているのになかなか結果に繋がらない」ということは、現実世界でも往々にしてあること。
響凱の作中でみせていた、生きるための『怒り・焦り・悲しみ』といった感情は、多くの人にとって共感できるものではないでしょうか?
鬼滅の鬼は元人間だから切ないな〜… 響凱さん自分の作ったもの踏みにじられて悔しかっただろうな…誰か一人でも見てくれる人がいるとうれしいよね;;
— mike (@applepandavisio) August 8, 2016
ようやくアマプラで先週の鬼滅見たんだけど、響凱さんの過去に全私が泣いた
— 篤月(エレオスのすがた) (@vv18410137) July 6, 2019
字書きだからってのもあるけど、めっちゃ感情移入してしまうだろこんなの……(ゆーて人をザックリはしないけど)
鬼滅の響凱ちょっと他人とは思えないくらい同じ事されてて
— め る き (@keyclass_bells) November 15, 2019
ほら、過去の踏みつけられた
私も実はくだらないとされたことあるんですよ…ねっ
そういえば、響凱は炭治郎に「血鬼術が凄い」と褒められたとき涙を流していましたよね?
響凱はとにかく「他者に認めてほしい」という気持ちが大きかったのかもしれません。
鬼でありながら物書きや鼓打ちの努力をしていた響凱。
人間時代はさぞかし魅力的な人間だったんでしょうね~。
5位:最終選別・手鬼の過去
手鬼は江戸時代に鱗滝さんによって捕まえられた鬼ですね。
最終戦別が行われる藤襲山(ふじかさねやま)にて、長年生き続けていた異形の鬼です。
彼の過去シーンもとても悲しいものでしたよね~。
とくにアニメでは単行本ない描写もあり、手鬼がより切ない鬼に感じました。
テレビで鬼滅紹介してて、鬼奴さんが手鬼のとこ語りながら泣きそうになってるの見たら貰い泣きしてしまった。解る…あれは切ない、泣く
— シカ丸 (@purpledad2000) January 18, 2020
グロい手鬼も、元はめちゃくちゃかわいい無垢な少年。
人間時代はいつも大好きなお兄ちゃんに手を握ってもらっていたようですね。
しかし鬼化した手鬼は、大好きだったお兄ちゃんを自らの手で襲ってしまったとのこと。
大好きな人の命を奪ってしまうなんて、想像するだけでどうにかなりそうです。
さらには「お兄ちゃんの存在自体を忘れてしまう」というさらなる悲劇。
人間時代のかわいい少年(手鬼)が、慕っていた兄を忘れゆく姿はみていて辛くなります。
ほんとに来世はどうか鬼になんかなりませんように。
— あかねっち (@takeakaTrp) May 4, 2019
手鬼がやったことは許されることじゃないけど、可愛そうだと、同情してしまう#鬼滅の刃 pic.twitter.com/aSDvXKomNq
消滅直前には、炭治郎に手を握られたことでお兄ちゃんを思い出したのでしょうか。
最後に大粒の涙を流すシーンは、とても印象深く切ないものでした。
”手鬼”という異形の姿になってしまったのも、「手を握ってほしい」という気持ちが具現化したものなんでしょうね。
それを考えると、手鬼の過去シーンはさらに泣けるものに感じます。



4位:下弦の伍・累の過去
下弦の伍・累も悲しい過去を持っていますよね。
人間時代の累は身体が弱く、歩くだけで苦しくなる病弱な子供でした。
最近鬼滅の刃見始めたんだけど、まじで最高(*`ω´)b
— シズ (@Water_Kin_FEH) November 4, 2019
辛い過去を持っている鬼が居すぎて泣ける😢
特に累と響凱の過去が辛すぎる
ちなみに累推し pic.twitter.com/n2326BbgpV
同じように”過去に病気で苦しんだ無惨”の手によって鬼になります。
鬼になったことで体は強くなりましたが、人を喰うようになったことがさらなる悲劇の始まり。
絶望した累の両親に心中を図られ、怒った累が父と母の命を奪ってしまいます。
”家族の絆”を強く求めていた累ですが、もっとも大事な絆を彼自身が切ってしまったのは本当に悲しい描写でした。
累の過去シーンは、下記のような”親目線”でみても心にグサグサ刺さります。
などなど、累の親も相当苦しく辛かったでしょうね~。
鬼滅にハマるきっかけとなった累くんの話をまた読んでいる。丈夫なからだになりたかっただけの少年が、鬼になって親に殺されかけて、親を殺した後になって「一緒に死んでやるから」と言っていたと気づいたあのやるせなさ。累くんが地獄へいくときに、「一緒に行くよ」と迎えに来てくれた両親。泣く
— にこ (@San2645Aru) October 12, 2019
「偽りの絆を増やしても虚しさが止まない」
上記の累の言葉からは、後悔の気持ちが強く表れていました。
鬼にならなければ、病気ながらも優しい両親と一緒に幸せに過ごせたんでしょうね。
ちなみに、無惨が累を鬼にしたのは、過去の自分と似ていたからかもしれません
無惨が下弦の鬼である累を自由にさせていたのも、感情移入していたからなのでしょうね。


3位:上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)の過去
3位にランキングしたのは、上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)の過去シーン。
黒死牟に関しては、「悲しい」とか「泣ける」ではなく、ひたすらに切なくて虚しい人間時代でした。
みな行く先は地獄
— 狸穴 (@v75yVis4hgJi2QU) October 23, 2019
それなのに黒死牟の最期は
飛び抜けて虚しい
黒死牟、悲しいというか虚しいなあ…
— 藤堂 (@ttnder2012) October 13, 2019
弟を妬み、そんな自分を嫌悪し、どれだけ努力しても適わず、痣が出て未来(時間)もなく、鬼にまでなったのに結局何も残せず、何のために生き恥晒してきたのかと思いながら死んでいくって
人間を超越した縁壱さんが近くにいたことで、一生涯自分を認めることができなかった黒死牟。
底知れない虚無感だけが漂う人生でした。
なんか…、ねぇ。
控えめにいっても、かなり滑稽な人生にみえてしまいますよね~。
すべて”縁壱さんへの嫉妬”が、黒死牟の行動に繋がっています。
“他者との比較”だけにすべてを注いできた彼は、自分の人生をまともに歩んでいません。
縁壱さんの真似事をしていただけ。
そして結局、「なにも残せていない」「なにも手に入れられない」ということを消滅寸前に気づく黒死牟。(単行本20巻)
読者すらもやるせない気持ちになります。



2位:上弦の陸・妓夫太郎と堕姫の過去
2位にランクインしたのは、上弦の陸・妓夫太郎と堕姫の過去です。
きらびやかに感じる”遊郭の闇”が詰まったような人間時代でした。
妓夫太郎は母親がかかっていた”梅毒”の影響で、容姿がとても醜くい状態で産まれています。
醜い姿の妓夫太郎は、美がすべての遊郭で怪物のように扱われていました。
名前すら与えられず、母親や周囲の人から罵(ののし)られて育った過酷な人間時代を送っています。
妓夫太郎の精神は酷くネジ曲がったものになり、その影響をうけて育った妹の堕姫もまともではなかったようですね。
まともではない堕姫は遊郭にきた侍の目をカンザシで刺し、報復として生きたまま焼かれるという悲惨な目にあってしまいました。
よく考えると、両者とも自分以外の要因でひどい目にあっています。
鬼となり悪行を重ねた2人ですが、人間時代ではむしろ被害者といっても過言ではないですよね~。
遊郭編読み終わった〜!!妓夫太郎と堕姫ちゃんのとこ涙がぽろっと、、、鬼になっても想い合ってた2人だけど、違う場所で育っていたらもっと幸せな兄妹になれたのかなぁ、、、
— みょかち (@touken_y4950) October 10, 2019
鬼のこういう悲しい過去も描かれてるから鬼も嫌いになれないんだよね、、
妓夫太郎・堕姫は、作中の鬼によくある2タイプのうちの1つである「時代や環境の被害者のまままま加害者となってしまい、怪物と成り果てた存在」だと考えてる
— 北野家 (@kitachaK) February 17, 2021
環境が違えば「2人には違う人生があった」と考えると、とても悲しい気持ちになります。
ちなみに、絶望の中で妓夫太郎と堕姫に手を差しのべたのが、上弦の弐・”童磨”でした。
妓夫太郎に「初めてなにかを与えてくれたのが人間ではなく鬼だった」というのはとても皮肉なものです。



1位:上弦の参・猗窩座(あかざ)の過去
切ない人間時代1位は上弦の参・猗窩座(あかざ)です。
彼の過去はとても悲しいもので、涙なしにみることはできません。
猗窩座の人間時代は、ことごとく「大切な人を守れない人生」でした。
人間時代の猗窩座は本当に失ってばかりです。
「頑張っても、強くなっても、大切な人を守れない」というのは、本当に切なくてやるせないものですよね~。
今日は、風なかなか強いですな。
— Yu-shi (@Yuu25468210) October 12, 2019
暖かくして過ごそう!
上弦の参猗窩座の過去が切な過ぎる! pic.twitter.com/N9Xzdszbjp
”大切な人を守るために強くなろう”と決めたはずなのに、鬼になってからはそれすらも忘れて戦いに明け暮れる日々。
本来の「強くなる目的」を忘れた猗窩座の姿には、途方もない虚しさや切なさが感じられますよね。
ちなみに、猗窩座の技には、下記のような設定があると公式で明かされています。(単行本18巻の情報)
記憶がなくなっても、人間時代の思い出が技として表れているのがさらに泣けますよね~。



【鬼滅の刃】鬼の過去が切ない・泣けると感じる理由
罪のない人々を恐怖に陥れる鬼は、鬼殺隊に倒されてしかるべきです。
が、上述してきたとおり、「切なさや悲しさ、かわいそう」といった気持ちが溢れ出てきますよね?
我々ファンは、「なぜ鬼に対してなぜそんな感情を持ってしまうのか」
上記について少し考えてみました。
鬼が元人間だからこそ切ない
ご存知のとおり、鬼たちは元々「人間」です。
それぞれに”1人の人間としての過去”がありました。
初めから鬼であるなら誰も同情はしませんが、元人間となると話は変わっていきます。
人を襲う化け物ではありますが、我々と同じ人間だったことを考えると、『”鬼=絶対悪”』ではありませんよね。
それ…みんな良いキャラしてる…鬼は鬼で元人間ってのが切ない…何も知らなければ悪い鬼で決めつけてしまうけど、鬼が人間だった頃の内容知ると好きになる…嫌えない…
— ユウくん@ (@mitari26) June 22, 2019
いま鬼滅〜のアニメが放送されているので、原作を最初から読み直しています。
— 明里もみじ@『恋結び』発売中 (@ake_momi) May 27, 2019
この話の重要な点は、敵である鬼が元人間であること。
ただの化け物ではなく、ひととして生きていた過去があるからこそ、彼ら側の視点になると切ない。#鬼滅の刃
さらにいうと、好きで鬼になった者も少ないです。
好きこのんで鬼になったのは、黒死牟や童磨くらいでしょうか。
大抵は上記のどちらかに該当し、どうしようもなく鬼になった者がほとんど。
人間時代の鬼たちの不遇を知ると、どうしても自分の人生経験と照らし合わせてしまいますよね。
また、”鬼が元人間”ということは、鬼滅隊と鬼の戦いも『人間同士の争いの1つ』といっても過言ではありません。
人間同士が何百年も争い続けるのも切ないものですよね~。
人生経験が豊富な人ほど『鬼たちの過去が泣ける
そんな鬼たちが消滅する瞬間には、彼らの過去の回想シーンが描かれます。
ほとんどが切なくて悲しい過去ばかり。
中には猗窩座のように壮絶な過去を持っている鬼もおり、「彼らの過去シーンに泣いた」という人も多いはず。
鬼滅は鬼がただ単に悪で終わらないのがいいところ。鬼も鬼で辛い過去があるからまた泣けるよね。次巻はどうま回っぽいから死ぬ
— のん太 (@nozominnT) December 5, 2019
鬼滅の鬼の過去毎回泣ける
— こうせ (@Antithesis_k) December 5, 2019
泣けるということは、「辛い気持ちが理解できる」ということの裏返しです。
人生経験が豊かな人ほど、感情移入して号泣してしまった人も多いかと思います。
”同じ人間だった”ことが分かっているからこそ、
といった、悲しい感情に心が動かされるのでしょうね~。
「この鬼の悲しい過去が自分の身に起こったら…」
そう考えるだけで、彼ら鬼たちの過去シーンは涙を誘いますね。
【鬼滅の刃】鬼が切ないし泣ける!悲しいシーンランキングまとめ
鬼滅の刃に登場する鬼の過去を、”切なくて悲しい順”にランキングしました。
どれも切なくて悲しい過去ばかりで、炭治郎が鬼をあわれむ気持ちも分かります。
今回この記事を書いていて思ったのですが、強い鬼ほど悲しい過去を持っていると感じませんか?
「人間時代の心残りや執念が大きかった者」ほど、鬼になったときに爆発的な強さを発揮するのかもしれませんね~。
【鬼滅の刃】ファンブックの1・2を安く読む方法!一部無料で読めるサイトも調査!
【鬼滅の刃】電子書籍のレンタルは安い?料金比較・安く読む方法を調査!
コメント