鬼滅の刃に登場する鬼たちはみな恐ろしいですよね。
しかしながら、そんな鬼も元は人間で、『切なくて悲しい過去』を密かに抱えています。
悲しい鬼の過去の描写に「やばい、涙がちょちょぎれる…」と思った人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、元人間のだった鬼の切ない過去についてまとめていきます!
※単行本ベースで書いていますので、アニメ派の人はネタバレに注意してください。
【鬼滅の刃】鬼の過去が切ないし泣ける!
鬼滅の刃に登場する鬼は強くて怖いですよね。
罪のない人々を恐怖に陥れる鬼は、鬼殺隊に倒されてしかるべきです。
ただ、作中の鬼たちをみると、
- 切ない
- 悲しい
- 泣ける
- かわいそう
といった感情が溢れ出てきますよね。
まずは上記について少し考えてみます。
鬼が元人間だからこそ切ない
鬼は元は人間です。
それぞれに”1人の人間としての過去”がありました。
初めから鬼であるなら誰も同情はしませんが、元人間となると話は変わっていきます。
人を襲う化け物ではありますが、我々と同じ人間だったことを考えると、『”鬼=絶対悪”』ではありませんよね。
それ…みんな良いキャラしてる…鬼は鬼で元人間ってのが切ない…何も知らなければ悪い鬼で決めつけてしまうけど、鬼が人間だった頃の内容知ると好きになる…嫌えない…
— ユウ@ (@mitari26) June 22, 2019
いま鬼滅〜のアニメが放送されているので、原作を最初から読み直しています。
この話の重要な点は、敵である鬼が元人間であること。
ただの化け物ではなく、ひととして生きていた過去があるからこそ、彼ら側の視点になると切ない。#鬼滅の刃— 明里もみじ@『恋結び』発売中 (@ake_momi) May 27, 2019
さらにいうと、好きで鬼になった者も少ないです。
好きこのんで鬼になったのは、黒死牟や童磨くらいでしょうか。
- 無理やり鬼にされた
- 鬼にならざる得ない状況だった
大抵は上記のどちらかに該当し、どうしようもなく鬼になった者がほとんど。
人間時代の鬼たちの不遇をみてしまうと、どうしても自分の人生経験と照らし合わせてしまいますよね。
また、”鬼が元人間”ということは、鬼滅隊と鬼の戦いも『人間同士の争いの1つ』といっても過言ではありません。
人間同士が何百年も争い続けるのも切ないものですよね~。
鬼・元人間の過去が泣ける
そんな鬼たちが消滅する瞬間には、彼らの過去の回想シーンが描かれます。
そのほとんどが切なくて悲しい過去ばかり。
中には壮絶な過去を持っている鬼もおり、「彼らの過去シーンに泣いた」という人も多いはず。
鬼滅は鬼がただ単に悪で終わらないのがいいところ。鬼も鬼で辛い過去があるからまた泣けるよね。次巻はどうま回っぽいから死ぬ
— のん太 (@nozominnT) December 5, 2019
鬼滅の鬼の過去毎回泣ける
— こうせ (@center_back3) December 5, 2019
鬼でも人間の頃の話出されると感情移入してしまうから泣ける…みんな辛い過去があって鬼になってるからほんともうアカンて
— かやの♔ (@346kyn) December 4, 2019
人生経験が豊かな人ほど、感情移入して号泣してしまった人も多いのではないでしょうか?
”同じ人間だった”ことが分かっているからこそ、
- 過去の苦労
- 取り返しのつかない過ち
- 悔いても湧き上がる後悔
といった、悲しい感情に心が動かされるのでしょうね~。
そう考えるだけで、彼ら鬼たちの過去シーンは涙を誘います。
【鬼滅の刃】鬼(元人間)の泣ける・切ない過去シーンランキング
ここでは元人間の過去シーンを振り返り、悲しい順に”勝手に”ランキングしていきます。
かなり筆者の独断と偏見なので、気軽に読んで頂ければ幸いです。
中途半端ですが、6位までランキングした結果が以下のとおり。
- 6位:元十二鬼月・響凱の過去
- 5位:最終選別・手鬼の過去
- 4位:下弦の伍・累の過去
- 3位:上弦の壱・黒死牟の過去
- 2位:妓夫太郎・堕姫の過去
- 1位:上弦の参・猗窩座の過去
ここでは上記の鬼たちの悲しい過去を改めて考えていきます。
6位:元十二鬼月・響凱(きょうがい)の過去
元十二鬼月の鬼・響凱(きょうがい)は、切なくて悲しい過去がある鬼の1人です。
@ken_kichi
左 宇髄天元(うずいてんげん)
右 響凱(きょうがい)鬼殺隊と鬼から一人ずつ選びました!✨ちなみに鬼は私の推しです。 pic.twitter.com/NmblKtEjkl
— (停止)移動中 (@agemono_cos) January 28, 2018
鬼滅の鬼は元人間だから切ないな〜… 響凱さん自分の作ったもの踏みにじられて悔しかっただろうな…誰か一人でも見てくれる人がいるとうれしいよね;;
— mike (@applepandavisio) August 8, 2016
響凱の場合、人間時代というよりも「鬼になってからの過去」が語られています。
鬼化したあとにも関わらず、「作家」や「鼓打ち」としての腕を磨いていた”変わった鬼”でしたよね。
とても向上心がある鬼でしたが、努力家が結果に繋がらず、報われない姿に心が痛みます。
鬼としての努力も実らず、無惨にも失望された彼には鬼といえど同情しますよね。
「頑張っているのになかなか結果に繋がらない」ということは、現実世界でも往々にしてあることです。
響凱の作中でみせていた、
- 怒り
- 焦り
- 悲しみ
といった感情は、多くの人にとってかなり共感できるものだったのではないでしょうか?
鬼滅の鬼は元人間だから切ないな〜… 響凱さん自分の作ったもの踏みにじられて悔しかっただろうな…誰か一人でも見てくれる人がいるとうれしいよね;;
— mike (@applepandavisio) August 8, 2016
ようやくアマプラで先週の鬼滅見たんだけど、響凱さんの過去に全私が泣いた
字書きだからってのもあるけど、めっちゃ感情移入してしまうだろこんなの……(ゆーて人をザックリはしないけど)— 篤月(おいわいのすがた) (@vv18410137) July 6, 2019
鬼滅の響凱ちょっと他人とは思えないくらい同じ事されてて
ほら、過去の踏みつけられた
私も実はくだらないとされたことあるんですよ…ねっ— め 。る 。 き (@keyclass_bells) November 15, 2019
そういえば、響凱は炭治郎に「血鬼術が凄い」と褒められたとき涙を流していました。
響凱はとにかく他者に認めてほしいという気持ちが大きかったのかもしれません。
鬼でありながら物書きや鼓打ちの努力をしていた響凱は、人間時代はさぞかし魅力的な人間だったんでしょうね~。
5位:最終選別・手鬼の過去
手鬼は江戸時代に鱗滝左近次によって捕まえられた鬼ですね。
最終戦別が行われる藤襲山にて長年生き続けていた異形の鬼です。
彼の過去シーンもとても悲しいものでしたよね~。
とくにアニメでは単行本ない描写もあり、手鬼がより切ない鬼に感じました。
手鬼の過去のシーン普通に泣いた pic.twitter.com/59dp80J0uV
— ふらい (@fly_high_fryfry) September 16, 2019
グロい手鬼も、元はめちゃくちゃかわいい無垢な少年。
人間時代はいつも大好きなお兄ちゃんに手を握ってもらっていたようです。
しかし鬼化した手鬼は、大好きだったお兄ちゃんを自らの手で襲ってしまったとのこと。
大好きな人の命を奪ってしまうなんて、想像するだけでどうにかなりそうです。
さらには「お兄ちゃんの存在自体を忘れてしまう」というさらなる悲劇。
人間時代のかわいい少年(手鬼)が、慕っていた兄を忘れゆく姿はみていて辛くなります。
消滅直前には、炭治郎に手を握られたことでお兄ちゃんを思い出したのでしょうか。
最後に大粒の涙を流すシーンは、とても印象深く切ないものでした。
ほんとに来世はどうか鬼になんかなりませんように。
手鬼がやったことは許されることじゃないけど、可愛そうだと、同情してしまう#鬼滅の刃 pic.twitter.com/aSDvXKomNq— あかねっち (@takeakaTrp) May 4, 2019
”手鬼”という異形の姿になってしまったのも、「手を握ってほしい」という気持ちが具現化したものなんでしょうね。
それを考えると、手鬼の過去シーンはさらに泣けるものに感じます。
4位:下弦の伍・累の過去
下弦の伍の累も悲しい過去を持っていますよね。
最近鬼滅の刃見始めたんだけど、まじで最高(*`ω´)b
辛い過去を持っている鬼が居すぎて泣ける😢
特に累と響凱の過去が辛すぎるちなみに累推し pic.twitter.com/n2326BbgpV
— シズ@金鹿の学級 (@Water_Kin_FEH) November 4, 2019
人間時代の累は身体が弱く、歩くだけで苦しくなる病弱な子供でした。
同じように”過去に病気で苦しんだ無惨”の手によって鬼になります。
鬼になったことで体は強くなりましたが、人を喰うようになったことがさらなる悲劇の始まり。
絶望した累の両親に心中を図られ、怒った累が父と母の命を奪ってしまいます。
”家族の絆”を強く求めていた累ですが、もっとも大事な絆を彼自身が切ってしまったのは本当に悲しい描写でした。
さらに親目線でみても、累の過去シーンは心に刺さります。
- 丈夫な体に産めなかったこと
- 自分の子供が人を食べたこと
- 子供の命を自らの手で絶たなければいけなかったこと
などなど、累の親も相当苦しく辛かったでしょうね~。
鬼滅にハマるきっかけとなった累くんの話をまた読んでいる。丈夫なからだになりたかっただけの少年が、鬼になって親に殺されかけて、親を殺した後になって「一緒に死んでやるから」と言っていたと気づいたあのやるせなさ。累くんが地獄へいくときに、「一緒に行くよ」と迎えに来てくれた両親。泣く
— えびピラフ (@San2645Aru) October 12, 2019
上記の累の言葉からは、後悔の気持ちが強く表れていました。
鬼にならなければ、病気ながらも優しい両親と一緒に幸せに過ごせたんでしょうね。
ちなみに、無惨が累を鬼にしたのは、過去の自分と似ていたからではないでしょうか?
無惨が下弦の鬼である累を自由にさせていたのも、感情移入していたからかもしれません。
3位:上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)の過去
3位にランキングしたのは、上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)の過去シーンです。
黒死牟に関しては、「悲しい」とか「泣ける」ではなく、ひたすらに切なくて虚しい人間時代でした。
みな行く先は地獄
それなのに黒死牟の最期は
飛び抜けて虚しい— 狸穴 (@v75yVis4hgJi2QU) October 23, 2019
黒死牟、悲しいというか虚しいなあ…
弟を妬み、そんな自分を嫌悪し、どれだけ努力しても適わず、痣が出て未来(時間)もなく、鬼にまでなったのに結局何も残せず、何のために生き恥晒してきたのかと思いながら死んでいくって— 藤堂 (@ttnder2012) October 13, 2019
人間を超越した縁壱さんが近くにいたことで、一生涯自分を認めることができなかった黒死牟。
・彼に近づくために妻も子供も捨て、
・強さを求めて痣を発現し寿命を縮め、
・寿命を獲得するために鬼になり人を喰らい続け、
・子孫すら斬り捨てながら、さらなる化け物に姿を変え、
・「すべてが生き恥だった」ことに気づいて消滅していく。
なんか…、控えめにいっても、かなり滑稽な人生にみえてしまいますよね~。
すべて”縁壱さんへの嫉妬”が、黒死牟の行動に繋がっています。
他者との比較だけにすべてを注いできた彼は、自分の人生をまともに歩んでいない気がしました。
縁壱さんの真似事をしていただけで、
「なにも手に入れられない」
ということを消滅間際に気づく黒死牟には、読者すらもやるせない気持ちになります。
2位:上弦の陸・妓夫太郎と堕姫の過去
2位にランクインしたのは、上弦の陸・妓夫太郎と堕姫の過去です。
妓夫太郎は母親がかかっていた”梅毒”の影響で、容姿がとても醜くい状態で産まれました。
美が全ての遊郭では、醜い姿の妓夫太郎は怪物のように扱われていたとのこと。
名前すら与えられず、母親や周囲の人から罵(ののし)られて育った過酷な人間時代を送っています。
妓夫太郎の精神は酷くネジ曲がったものになり、その影響をうけて育った妹の堕姫もまともには育たなかったようですね。
まともではない堕姫は遊郭にきた侍の目をカンザシで刺し、報復として生きたまま焼かれるという悲惨な目にあってしまいます。
- 唯一の生きる希望だった堕姫を焼かれた妓夫太郎
- 周囲に染まりやすく、凶暴に育ってしまった堕姫
鬼となり悪行を重ねた2人ですが、人間時代ではむしろ被害者といっても過言ではないですよね~。
そして、推し鬼は堕姫と妓夫太郎です。
何度読んでも2人が哀しすぎて泣けてしまう…。
2人の過去や死んだ後やこの言葉が辛悲しすぎる…。 pic.twitter.com/HBJRlsNGYf— 本城楓@ヒプマイ大阪ディビは業が深い (@meganenobuhin) November 21, 2019
遊郭編読み終わった〜!!妓夫太郎と堕姫ちゃんのとこ涙がぽろっと、、、鬼になっても想い合ってた2人だけど、違う場所で育っていたらもっと幸せな兄妹になれたのかなぁ、、、
鬼のこういう悲しい過去も描かれてるから鬼も嫌いになれないんだよね、、— みょかち🐍 (@touken_y4950) October 10, 2019
環境が違えば「2人には違う人生があった」と考えると、とても悲しい気持ちになります。
ちなみに、絶望の中で妓夫太郎と堕姫に手を差しのべたのが、上弦の弐の”童磨”でした。
妓夫太郎に「初めてなにかを与えてくれたのが人間ではなく鬼だった」というのはとても皮肉なものです。
1位:上弦の参・猗窩座(あかざ)の過去
切ない人間時代1位は上弦の参・猗窩座(あかざ)です。
彼の過去はとても悲しいもので、涙なしにみることはできません。
彼の人間時代は「大切な人を守れない人生」でした。
- 父親を失い
- 人生の恩人を失い
- 結婚を誓った最愛の人も失う
人間時代の猗窩座は本当に失ってばかりです。
「頑張っても、強くなっても、大切な人を守れない」というのは、本当に切なくてやるせないものですよね~。
今日は、風なかなか強いですな。
暖かくして過ごそう!
上弦の参猗窩座の過去が切な過ぎる! pic.twitter.com/N9Xzdszbjp— Yu-shi (@Yuu25468210) October 12, 2019
”大切な人を守るために強くなろう”と決めたはずなのに、鬼になってからはそれすらも忘れて戦いに明け暮れる日々。
本来の「強くなる目的」を忘れた猗窩座の姿には、虚しさや切なさが感じられますよね。
ちなみに、猗窩座の技には、
- 技名が思い出の花火が由来
- 術式展開の模様は恋雪の髪飾りの模様
- 構えと使っている技は素流が元になっている
といった設定があることが公式で明かされています。(単行本18巻の情報)
記憶がなくなっても、人間時代の思い出が技として表れているのがさらに泣けますよね~。
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【鬼滅の刃】鬼が切ないし泣ける!悲しいシーンランキングまとめ
鬼滅の刃に登場する鬼の過去を、”切なくて悲しい順”にランキングしました。
どれも切なくて悲しい過去ばかりで、炭治郎が鬼をあわれむ気持ちもわかります。
今回この記事を書いていて思ったのですが、強い鬼ほど悲しい過去を持っていると感じませんか?
「人間時代の心残りや執念が大きかった者」ほど、鬼になったときに爆発的な強さを発揮するのかもしれませんね~。
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