鬼滅の刃に登場する鬼たちは、”藤の花”が苦手で嫌いです。
しかしながら、作中で「鬼が藤の花を嫌う描写」はあっても、その理由はまったく明かされていません。
しかし、よくよく考えると「なぜ藤の花が苦手で嫌いなの?」と感じた人も多いのではないでしょうか?
この記事ではなぜ鬼が藤の花が嫌いで苦手なのかその理由について考察していきます!
※単行本ベースで書いていますので、アニメ派の人はネタバレに注意してください。
【鬼滅の刃】鬼は藤の花がなぜ苦手?
作中をみてわかるとおり、鬼たちは藤の花が苦手です。
分かりやすいところでいえば、最終選別が行われた藤襲山(ふじかさねやま)のシーンでしょうか。
藤襲山では藤の花が一年中咲いています。
中に閉じ込められた鬼たちは山からでることができません。
出典:鬼滅の刃 コミックス1巻より
1巻から唐突に明かされた設定なので、「いやいや、なんで藤の花が苦手なん?」と感じたのは筆者だけではないはず。
鬼滅の刃の鬼が藤の花が苦手な理由気になる
— あかふく(無価値) (@Akafuku176) August 6, 2019
なんで鬼は藤の花が嫌いなのかなー
— なつき (@05natuki) January 23, 2022
鬼滅で気になっているところ
— るくー (@pot_of_pollack) January 10, 2022
・鬼はなぜ藤の花が苦手なのか
・鬼が無惨に従う理由
※今のところ無惨のイメージは可愛いげのないDIOです
で、結論をお伝えすると、「鬼が藤の花を苦手とする理由」については作中では明言されていません。
おもしろい設定ではありますが、とくに明確にされることもなく作品は終了。
公式ファンブックですら、その部分については深堀りされていません。
鬼滅の刃は割とおおくの謎を残して終了しましたが、藤の花と鬼の関係もその1つといえます。
【鬼滅の刃】鬼が藤の花を嫌い・弱点の理由を考察!
鬼が藤の花を嫌う明確な理由はわかりませんが、対鬼の効果が高いことは紛れもない事実。
鬼殺隊としても、藤の花を有効活用することは重要事項といえそう。
たとえば、蟲柱の胡蝶しのぶさんのように、藤の花を上手く使って鬼を狩ることも可能です。
要は苦手をとおり越して「鬼の弱点の1つ」となっているわけです。
嫌いな理由はもちろんですが、「鬼に対する藤の花の影響力」がますます気になるところ。
個人的にも気になったので、作中の描写やネットの情報から鬼が藤の花を苦手としている理由を考察してみました。
苦手・弱点として考えられるのは下記のもの。
「鬼と藤の花の関係」についてさまざまな考察がありますが、その中でも上記はかなり有力だと感じました。
それぞれさらに深堀りして解説していきます。
鬼は藤の花の匂いが嫌い?
まず考えられるのが、鬼は「藤の花の匂い」がシンプルに苦手ということです。
人間も「不快な匂い」には近づきたくないですよね?
鬼にとっては、藤の花がそのような存在なのかもしれません。
あ…やっぱり藤の花の匂いは鬼共通の弱点なんだな…??
— 垢以降しました (@kamado_0714_tan) September 1, 2019
たとえば、響凱(きょうがい)の屋敷にいた稀血の子供に、「藤の花の香り袋を持たせるだけで鬼除けになる」といった描写がありました。(単行本4巻)
「持っているだけで鬼が近づかない」というのは絶大な効果ですよね~。
また岩柱・悲鳴嶼さんの過去に登場したお寺でも、「藤の花のお香を消したことで鬼が侵入してきた」という描写がありました。(単行本16巻)
それらの描写を踏まえると、鬼は藤の花の匂い自体が苦手ということが分かります。
近寄れないくらい嫌いということは「本能的にやばい匂い」と鬼が感じている可能性が高そう。
藤の花の毒性や成分が鬼に効果的だから?
仮に鬼が藤の花に対して「本能的にやばい」と感じるのであれば、それなりの理由があることになります。
考えられるとすれば、やはり「藤の花に含まれる毒性に恐怖している」といったところでしょうか。
藤の花の毒性は”不老不死”ともいえる鬼たちに大きな影響を与えます。
ご存知のとおり、胡蝶しのぶさんのように「藤の花に含まれる毒」を上手く利用することで、鬼を絶命させることも可能です。
弱い鬼は命さえ落としてしまうほどですから、ビビって近寄らないのも納得。
上弦の弐・童磨にすら効き目があるんですから、鬼の体と藤の花の毒はよほど相性が最悪なんでしょうね。(単行本19巻)
ちなみに、実際に藤の花には毒性があり、人間にも影響を与えるのだとか。(※現実の話です)
藤の花、食べたら嘔吐とか普通に人間にとって毒だからしのぶさん…
— りらてん🍤 (@tentenrirarira) November 24, 2019
藤の花って食べると人間にも毒があって、めまいだとか腹痛だとか催すらしいんだけど、しのぶさんそれと戦いながら鬼倒して柱になって……って考えると愛おしいな
— 🍵 (@Ocha_fire) October 4, 2019
しのぶさんは藤の花の毒を体中に溜め込んでいたようですが、柱となる人物は思考も免疫もぶっとんでいますよね~。
藤の花は鬼の弱点の日光をたくさん浴びている
少し違う角度からも考えてみましょうか。
藤の花をググってみると、太陽の光がとても大好きな植物であることが分かります。
どうやら藤の花は、「日陰では花が咲かない」とまでいわれているくらい太陽の光が大好きなようですね。
鬼は藤の花が無理なんだけどなんで無理なんかな〜と興味本位で藤の花について調べてたら藤の花は日光が強く当たるところを好むって書いてあって鬼も太陽の光当たったら消滅するし日光大好きな植物と日光ダメな鬼で対比してた
— HaShi🍒 (@mcz_mi_mu) December 5, 2019
太陽の光をたくさん浴びている藤の花は、「日輪刀の原料のように太陽の光を吸収している」とも解釈できます。
そしてそれが鬼にとっては驚異の存在となっているのかもしれません。
また、「藤の花がたくさん咲いている場所=日当たりの良いところ」と、考えることもできますよね。
太陽の光といえば、鬼の最大の弱点。
藤の花の咲く場所に太陽があることを、本能的に感じている可能性もありますよね。
だからこそ、香り袋だけで鬼を遠ざけらるのかもしれません。
藤の花はマメ科で「魔滅」の意味がある
鬼といえば節分、節分といえば”豆”ですよね。
豆は「魔滅」という言葉が由来になっているともいわれており、「鬼の撃退には有効」と言い伝えられているようです。
- 「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつける
⇩
- 「魔を滅する(魔滅=まめ)」
で、実は「藤の花もマメ科の植物」なんです。
「豆=鬼の撃退に有効」であるなら、マメ科の植物は鬼が嫌うものになり得ますよね。
「柱」は9画だから9人!藤の花が有効な設定なのはマメ科の花だからで、理由としては豆の語源は「魔滅」だからっていう考察ができるぞー。しかも豆と言えば節分。節分と言えば鬼
— ポトゥェゥゥット (@15842831ww) February 19, 2020
藤がマメ科であることはあまり知られていないんじゃないかな
— シンディ@newtype.816 (@sanzensekainim1) October 19, 2021
陽当たりを好むこと、毒があること、魔滅(まめ)ということで鬼滅の刃の鬼の弱点になったのかも
冬には固いさやから豆が弾け飛びます
かなり大きな音で (ビビります)
食べると美味いです。毒なので自己責任で😂 pic.twitter.com/QNWqdM4dxG
作者のワニ先生が、現実の言い伝えをもとに、設定を考えたとすればおもしろいです。
しかしながら、節分の言い伝えをさらに深堀りすると、鬼に有効なのは”炒った豆”なんだとか。
ということは、藤の花ではなく「じゃあ大豆や小豆でよくね?」となってしまいますよねw
おもしろい情報ではありますが、あくまで「節分に関して」のことです。
これが「鬼滅の刃の鬼と関連しているか」といわれれば、ちょっと少し微妙な感じもしますね。
【鬼滅の刃】鬼舞辻無惨の細胞が藤の花を恐れている?
当ブログでまとめた「鬼が藤の花を苦手」とする理由は前述したとおりです。
しかしながら、「そもそもなぜ藤の花がすべての鬼に弱点なのか」という点が読者にとっては疑問ですよね?
あくまで個人的な考えですが、下記のものが関係していると思っています。
みなさんご存知のとおり、「すべての鬼は無惨の血によって人間が変化させられたもの」。
などなど、鬼化した人間はもはや無惨の細胞の一部と化しますよね?
で、その分身たちが藤の花を恐れているということは、本体の無惨に「藤の花へのトラウマや恐怖があるから」と考えられます。
無惨が藤の花に恐怖やトラウマを抱えているとしたら、一体どんなものがあるのか考えてみました。
藤の花は平安時代では喪服として使われていた
鬼舞辻無惨が藤の花に対して、なんらかのトラウマがあるとした場合について考えてみました。
藤の花の歴史を振り返ると、少し興味深い情報がありました。
その情報とは「藤の花が”喪服”として使われていた」といったもの。
藤の花を利用した喪服は、平安時代の上流階級のあいだで「藤衣(ふじごろも)」として流行したそうです。
(※細かくいうと、藤の花ではなく「ツルの部分の皮」を使った衣類)
無惨は平安時代から生きており、その時代に医者を呼べるくらいの裕福貴族。
それを踏まえると「”藤衣”の存在は知っていた可能性は高い」と考えられますよね。
調べもの↓
— クリス🦋🦌🍴永遠の冬に抱かれて眠りたい⛩️ (@OliviaLaurant) May 20, 2020
「その逆に、喪服の色と呼ばれ、麻布で作った喪服は「藤衣(ふじごろも)」と呼ばれ忌み嫌われた時代もありました。このことから、紫色を縁起の悪い色と今でも思う人がいるようです。」
長谷部のお香が藤の香りだそうですが、「藤衣」といえば平安時代には喪服を表す歌語ですね。「君なくて立つ朝霧は藤衣池さへ着るぞ悲しかりける」とか……
— キヌべぇ@ルイベ (@kinu_kayanagi02) December 26, 2017
作中で無惨は「生」に対して異常なまでの執着をみせていました。
その様子は、人間時代に「病気の悪化に腹を立てて専属の医者の命を奪う」といった、イカれた描写からもみてとれます。(単行本15巻)
そんな無惨にとって、藤衣は自身の絶命を連想させる嫌なものだった可能性はありますよね。
鬼に変化すると、人間時代の想いや特性が色濃く反映されます。
「藤衣への恐怖」が色濃く反映されたことで、鬼の弱点に繋がっていると考えてもおもしろいです。
鬼舞辻無惨の病気と藤の花は関係がある?
さきほども少し触れましたが、無惨は人間時代に病気を患っていました。
「その病気が藤の花に関係しているのでは?」とも考えられますよね。
で、これについては無惨だけではなく「産屋敷一族も関係している」と思っています。(あくまで仮定の話ですが)
というのも、もともと無惨と産屋敷一族は同じ血筋です。
どちらも病弱でしたが、「血筋そのものが藤の花の毒に弱い家系」だったのではないでしょうか?
突然なんですが御館様の病気、あれ『藤の病(不治の病)』なんじゃねぇかと思ってるんですが
— 🍽 (@o_kyac) January 15, 2020
いや、産屋敷家(無惨様含む)が実は藤の花の毒に物凄く弱い体質で、そばに藤が生えてるような環境にいて少しずつ蓄積していくと、大体20そこらで死ぬんじゃないかなってちょっと思って
産屋敷家の短命、呪いじゃなくて確実に無惨が患ってた病気だよな
— 逢坂@うさぎさんもふもふさせてください (@0421006amB) November 23, 2019
「無惨が鬼になった呪いで産屋敷一族は短命」といわれていました。
しかしながら、無惨も20代で余命宣告を受けていますし、一族そのものが遺伝的になにか問題がある気がしますよね。
で、その「遺伝的な問題の根源となっているのが藤の花」と考えると、”鬼の弱点”となるのも合点がいきます。
そういえば、最終回では産屋敷輝利哉(うぶやしききりや)が、一族の呪いを脱して長生きしてました。
鬼が消滅したことで藤の花を使わなくなり、毒の影響を受けなかったのかもしれませんね。(単行本23巻)
【鬼滅の刃】鬼は藤の花が苦手で弱点の理由まとめ
「鬼が藤の花を苦手とする理由」は、作中では明らかにされていません。
考えられるものとして、下記のようなものがあります。
どれもありそうな理由ですが、少し単純すぎでしょうか?w
ただ、鬼全体が藤の花を嫌いなのは、「始祖の無惨が恐れているから」という可能性は高そうです。
無惨も産屋敷一族も病弱でしたが、もしかすると「藤の花の毒に弱い家系」なのかもしれません。
とはいえ、公式でもう少し設定を明かしてくれないと、さすがにファン同士の考察も難しいですw
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