チェンソーマンに登場する『闇の悪魔』は、わずかなシーンで圧倒的な存在感を示しました。
作中でもトップクラスの強さと不気味さでしたよね。
そんな闇の悪魔ですが、「元ネタやモデルとなっている存在はあるの?」と疑問に感じた人は多いのではないでしょうか?
また、「宇宙飛行士の亡骸」や「カエル」との関係も気になるところ。
そこでこの記事では、闇の悪魔のモデルや宇宙飛行士との関係について書いていきます!
※単行本ベースで書いているので、アニメ派の人はネタバレに注意してください。
【チェンソーマン】闇の悪魔の元ネタ・モデルの正体はなに?
結論からさきにお伝えすると、闇の悪魔の元ネタについては公式で一切語られていません。
そもそもですが、闇の悪魔についての情報が少なく、どんな存在なのかもいまいち不明。
とはいえなんですが、ネット上をいろいろと調べていたら”おもしろい情報”をみかけました。
その情報は、「闇の悪魔が『クトゥルフ神話』に関係しているのでは?」というもの。
ここからは、「クトゥルフ神話」と「闇の悪魔」の関係について、もう少し深堀りして考察していきます。
クトゥルフ神話の『ナイアルラトホテップ』がモデル?
クトゥルフ神話には、たくさんの”架空の神々”が登場します。
その中に『ナイアルラトホテップ』という邪神がおり、それが闇の悪魔のモデルになっているのではないか?と感じました。
というのも、ナイアルラトホテップには様々な「別名」があり、その多くが闇の悪魔を想像させるものだからです。
ご覧のとおり、字面だけでも闇の悪魔を彷彿とさせる名前ばかり。
週刊少年ジャンプの本誌では、闇の悪魔の姿とともに「深淵(しんえん)が這い寄る」なんて煽り文が使われていました。
ナイアルラトホテップの”這い寄る混沌”という呼び名にも近い表現がされているのが興味深いですね~。
このことは、漫画考察をしている”おふじさん”という方のチャンネルで触れられています。
今回の記事の内容も、おふじさんの動画を参考にさせていただいています。
しっかりとした考察が多いので、チェンソーマンへの理解が深まるのでガチでオススメ。
闇の悪魔とナイアルラトホテップの共通点
闇の悪魔とナイアルラトホテップの共通点は、”這い寄る混沌”のほかにも多く見受けられました。
例えば、ナイアルラトホテップは「千の顔をもつ存在」なんてもいわれています。
デンジが闇の悪魔に斬りかかったシーンでは、暗闇に”たくさんの顔”が現れたシーンがありました。(単行本8巻)
まさに”無数の顔を持つ存在”といえるのではないでしょうか?
まぁ、ちょっとこじつけの解釈とはいえますけどねw
その描写も「闇の悪魔」と「ナイアルラトホテップ」の共通点のように感じます。
そのほか、「黒い牝牛」「皮膚なき者」などなど、まんま見た目の共通点も多いんですよね。
ここまで特徴が似ていると、藤本タツキ先生がなんらかの関係性を持たせて描いているように感じてしまいます。
覚醒の世界(人間界)を侵略するものを軽蔑する
クトゥルフ神話には「覚醒の世界」というものが存在し、人間界を表しています。
一説によると、ナイアルラトホテップは「覚醒の世界に手を出すものが大嫌い」なんだとか。
(※ただし、人間の味方ではないらしい)
人間界に干渉している悪魔といえば、”支配の悪魔”のマキマさんがいますよね?
単行本8巻では、闇の悪魔がマキマさんの命を奪おうとしていましたようにみえました。
もしかすると闇の悪魔は、人間界を”自分の理想郷”にしようとしたマキマさんにブチギレていたと考えてもおもしろいですよね~。
実際には両者が争っている原因は不明。
ただ、この真相がクトゥルフ神話の設定が影響していると考えると合点がいきます。
崇拝者に呪文や破壊の事実を伝える
闇の悪魔とマキマさんの関係でいえば、同じような技を使っている点も気になりました。
例えば下記のものですね。
クトゥルフ神話のナイアルラトホテップには、「崇拝者に呪文や破壊の事実を伝える」という側面もあるとのこと。
仮にナイアルラトホテップをモデルにしているとすれば、マキマに攻撃法を教えたのは闇の悪魔の可能性もありそうです。
まぁ、あくまで想像の範疇ですけどね。
とはいえ、上記のように考えれば、両者の能力が似ている点にも辻褄が合います。
ちなみに、ナイアルラトホテップには「生贄と引換に黒魔術の力を与える」といった設定もありました。
これは闇の悪魔とサンタクロースの契約まんまですよねw
【チェンソーマン】闇の悪魔と宇宙飛行士やカエルの関係は?
前述したように、闇の悪魔がナイアルラトホテップをモデルにしていたとします。
その上で、登場シーンの「宇宙飛行士」や「カエル」の存在が気になるところ。
謎すぎて不気味な描写でしたが、ここらへんはクトゥルフ神話と関連性があったのでしょうか?
クトゥルフ神話をもう少し深掘りしていきます。
クトゥルフ神話はコズミックホラー(宇宙的恐怖)
実はクトゥルフ神話とは『宇宙的恐怖』を概念に作られています。
「コズミックホラー」なんてもいわれており、下記の概念を強調して作られたのだとか。
コズミックホラーの設定としては、「”宇宙級の超越存在”に対して、人間は理解もコミュニケーションもできない」とされているとのこと。
上記の概念を踏まえると、たしかに宇宙飛行士の亡骸が並ぶシーンは”宇宙的恐怖”を具現化しています。
人類の宇宙(闇)への挑戦も、まるで無価値な描写です。
11人の宇宙飛行士に意味はあるのか?
で、気になるのが宇宙飛行士の人数。
闇の悪魔の登場シーンには11人の宇宙飛行士の亡骸が並べらていました。
少し調べてみたところ、チェンソーマンの時代設定である1997年までに犠牲になった宇宙飛行士の人数なんだとか。(時代設定は銃の悪魔の出現シーンで判明※単行本9巻)
年代 | シャトル名 | 原因 | 犠牲人数 |
---|---|---|---|
1986年 | チャレンジャー号 | 打ち上げ失敗 | 7人 |
1967年 | ソユーズ1号 | 帰還失敗 | 1人 |
1971年 | ソユーズ11号 | 帰還失敗 | 3人 |
ただし、訓練中の事故も含めると20人以上になります。
あくまで、宇宙に挑戦して亡くなった人数という意味合いかもしれませんね。
ちなみに、「宇宙で行方不明になった数を表している」といった内容の記事も多くみかけます。
実際には宇宙空間で亡くなったのはソユーズ11号の3人。
帰還中に空気が漏れたことによって亡くなられました。
宇宙空間で行方不明になった方はいないので、鵜呑みにされないように注意してください。
カエルは悪魔の使い
闇の悪魔と登場したカエルですが、こちらについてはクトゥルフ神話とあまり共通点がありませんでした。
クトゥルフ神話には「オサダゴワ」という”前足のないヒキガエル”が登場するくらいでしょうか。
しかしながら、情報が少なく関連性についてはこれといって確認できません。
とういことで、カエルについてはクトゥルフ神話を離れて考えてみました。
チェンソーマンでは不気味なカエルですが、基本的に世界中で親しまれている生物らしいです。
日本でも神様としてよく祀られていますよね。
しかしながらカエルは、中世キリスト教では死や不浄のシンボルとして扱われたときもあったのだとか。
またドイツでは地上と水中を循環するカエルの姿を、「人間の魂」と考えているともいわれているようです。
Wikipedia先生のたまわく…
— 境 玄冬🌻 (@mor_rhiw) April 24, 2021
↓
中世キリスト教ではカエルは死や吝嗇など不浄のシンボルとされたが、死後の世界では魂が水底と地上を循環するという民間伝承を持つドイツでは、水との親和性や冬眠することなどからカエルは人の魂のメタファーとされた。
作中でのカエルの真意は不明のままです。
しかしながら、よくも悪くも『人の命』になにか関わりがあるのかもしれません。
こちらについては、新しい情報があれば追記していきます。
【チェンソーマン】闇の悪魔の正体についてのまとめ
チェンソーマンに登場する闇の悪魔の元ネタは、公式ではっきり明かされていません。
ただ、クトゥルフ神話に登場する『ナイアルラトホテップ』という邪神と共通する部分が多いです。
登場のときの宇宙飛行士の描写もありますし、コズミックホラーが関係している可能性も十分考えられます。
とはいえ、闇の悪魔に関しては不明な点が多すぎますよね
チェンソーマンの第2部で、闇の悪魔の正体が明かされてほしいところです。
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