無限城を管理する鳴女って謎が多い鬼ですよね。
あまりに謎が多すぎて鳴女に関する妄想に近い考察も結構されています。(もちろんこのブログでも妄想済み)
謎に包まれた彼女の過去も気になるところですが、「鳴女(なきめ)」という名前もなんらかの意味がありそうですよね?
そこで今回は新上弦の肆である鳴女の名前の意味や由来について書いていきます!
【鬼滅の刃】上弦の肆・鳴女(なきめ)の名前の意味は?
鬼滅の刃のファンブックによると、十二鬼月などの鬼の名前は鬼舞辻無惨が命名しているとのこと。
このブログでも鬼の名前や由来について書きましたが、ちょっと皮肉めいた意味も多かった気がします。
鳴女自体は元々十二鬼月の鬼ではありませんでしたが、無限城を操る”無惨の側近”ということで、おそらく鬼舞辻無惨から名前をもらっているはずです。
鬼舞辻無惨の真意は謎ではありますが、まずは「鳴女」という漢字の意味を調べてみました。
まず一文字ずつみていきす。
鳴・・・物が音を発する。なる。ならす。なく。意見を唱える。音がする。音を出させる。
女・・・男でない人。女子。女性。婦人。気持がやさしい、激しくない。
漢字だけ見ると漢字のまんま「鳴く女性」「音を鳴らす女性」って感じでしょうか。
鳴女は三味線を鳴らすことによって血鬼術を発動させていますので、まさに「鳴らす女」というのはぴったりです。
個人的には鳴女の過去になにか悲しい過去があって、「泣き続けている様子をみた無惨が皮肉って名付けた?」とも思っていましたが、鳴女の過去は未だに謎。
善逸や伊黒小芭内の血縁ではないかとも噂されていますが、彼女の過去に名前の由来があったら面白いですよね~。
関連:【鬼滅の刃】鳴女(なきめ)は善逸の母親?親子関係の説を考察!
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【鬼滅の刃】鳴女の由来は古事記の日本神話にある?
鳴女の漢字をバラバラに見ると、上述した文字通りの簡単な意味になります。
しかし、実は”鳴女”という言葉で調べてみると、古事記や日本書紀に書かれている日本神話と関係があることが分かります。
古事記や日本書紀は総称して「記紀(きき)」と呼ばれており、神の時代のことが書かれています。
そんな日本の神話に”鳴女”という名前が登場しているとは正直びっくりですよね~。
古事記と日本書紀にかかれていることは、それぞれ異なるようですが、両方とも”鳴女”は登場しているようです。
もちろん鬼として登場しているのではありませんが、鬼滅の刃の鳴女の由来に繋がるかもしれません。
ここでは古事記や日本書紀に描かれる日本神話の鳴女について書いていきます!
古事記の日本神話ではキジの名前
古事記に登場する鳴女は「天照大神が使いに出すキジの名前」のようです。
古事記にも日本書紀にもこの鳴女は登場しており、神様の使いだったとされています。
ああ、そうだ。キジだわ。
天照大御神の使いのキジが鳴女— ゆう (@Tihayayu0816) January 30, 2020
日本神話をぼんやり見てたら鳴女っていう雉が出てきてびっくり。鬼の鳴女さんはここから名前とったのかな?
— knt (@kanata_haru5) December 29, 2019
キジだけでなく鳥は神様にとって身近な生き物だったようですが、その中に”鳴女”というキジがいたようですね~。
鬼滅の刃では鬼側に仕えていますが、元々は神聖な生き物として古事記や日本書紀には登場しています。
鳴女のモデルは記紀では偵察役
古事記や日本書紀といった記紀では、鳴女というキジは偵察役や神様の言葉を伝える役割があったようです。
208 天若日子 あめのわかひこ 男 天津国玉神の子、天降る若い男性の意で、出雲系の神。天菩比神が戻らないので、再び、監視に高天原より派遣される。大国主になびき娘の下照比売と結婚する。様子を見に来た雉の鳴女を射殺す。その矢の還矢で命を落とす。 #koziki #bot
— 古事記bot (@koziki_bot) February 24, 2020
ところで古事記に「鳴女」っていう雉が監視役ということででてくるんですけど、その時点で割と鳴女ちゃん感があるんだけど、弓矢で殺されてるんですよね
— ジロ吉 (@cho102_mo) December 21, 2019
偵察・監視といったら鬼滅の刃でも鳴女の得意分野です。
鬼たちの監視や鬼殺隊の偵察などで力を発揮し、鬼舞辻無惨に褒められていましたよね?
日本神話の鳴女と鬼滅の刃の鳴女は同じ様な役割を持っていることから、古事記や日本書紀に登場する鳴女をモデルにしている可能性は凄い高そうです。
産屋敷との会話で鬼舞辻無惨は「神も仏も見たことがない」と小馬鹿にしていましたが、神様の時代の使者をちゃっかり手下の名前に使っています。
鳴女の能力ももちろんですが、「自分が神様と同等」という意味合いが込められているのかもしれません。
日本書紀では泣く女という意味も
日本書紀でのキジの鳴女は偵察役だけではなく、神様の葬儀で泣く「泣き女・なきおんな」、「泣女・なきめ」という役目も担っていたようです。
日本神話では、
「死者の食物を持つ役をガンが、帚を持つ役をサギが、料理人をカワセミが、臼をつく女をスズメが、そして泣く女をキジが担当し、八日八夜というもの遊んで騒いだ。」
と記されており、キジが2つの役割を持っているのが確認できます。
この泣き女というものは実際に存在しており、昔の日本や中国、朝鮮半島、台湾など、アジアやヨーロッパの一部で葬儀で大声で泣く職業の名称として呼ばれていたとのこと。
言われてみれば、鬼滅の刃の鳴女の服装は黒喪服(着物の喪服)っぽい気もしますよね?
ずーーーっと気になっていた #鳴女 が着ている着物、黒喪服??#鬼滅の刃 pic.twitter.com/dGOxuL0nhd
— Aya@着付け勉強中 (@nekura929) February 16, 2020
この記事を書く前は「鳴女の人間時代は芸妓さんかな?」と思っていましたが、もしかして葬式で泣く「泣き女」だった可能性も高そうですね。
異世界を繋ぐ役割
記紀での鳴女は異世界を繋ぐ役割も持っていたとのこと。
しかし鳴女ちゃんってアメノワカヒコに殺された雉の「鳴女」から来てる気がするんだけど異界には神と死者がいて、そこと人里をつなぐのが鳥=鳴女ってところの名前を使われてるのを見ると何か一波乱ありそうで怖い…(ㅇ¬ㅇ)
— みずき@予定は未定 (@miS1129_G17) February 7, 2020
日本神話では「鳥」は異界と里を繋ぐものだったことや、女性のほうが霊感が強いからという意味合いがあるのではないか?という考えがあるとのこと。
その異界と里をつなぐものが「鳥」だった。
それが「ナキメ」と女であるとされるのは、女性の霊威が強いというイメージがあったからでしょう。
また、鳥が里を結ぶものだから、仁徳天皇(=オオサザキ)などに鳥の名前がついたのだと思います。
異界には神と死者がいる。
そこと里をつなぐのが鳥。
ナキメが一方で異界からの使いとして登場し、一方で死者の霊を弔うものとして登場するのは、そういう経緯があったのでしょう。
異世界と言えば鬼の根城である無限城が浮かびますよね? 鬼滅の刃の鳴女は異空間の無限城と現実世界を自由に繋ぐことができます。
鳴女の名前の由来としてはこれが1番しっくりきます。
鳴女の血鬼術の能力をみた鬼舞辻無惨が、神話の鳴女の役割を知りつつ名付けたのが由来かもしれませんね~。
今のところはこの情報が鳴女の名前の由来に近そうです。
上弦の肆・鳴女(なきめ)の名前の意味と由来まとめ
十二鬼月に名前を付けているのが鬼舞辻無惨なので、「鳴女」という名前も鬼舞辻無惨が付けた可能性が高そうです。
古事記や日本書紀の神話にも鳴女というキジが存在し、
・神様の偵察や監視役
・神様の葬儀で豪快に泣く役
・異世界を繋ぐ役
などの役割があるようです。
偵察や異世界を繋ぐという点では、鬼滅の刃の鳴女も神話の鳴女も一緒です。
役目的にはぴったりですから、鬼舞辻無惨は神話に登場する鳴女を知りつつ名付けたのが由来かもしれませんね!
ちなみに、鬼の名前の由来については別にまとめているので、そちらもぜひご覧ください^^
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コメント
三味線じゃなくて、琵琶ね。
匿名さんコメントありがとうございます。
>三味線じゃなくて、琵琶ね。
ご指摘のとおり、違うものですね!失礼いたしました。
以前に書いた記事なので、再度チェック後に修正させていただきます。