天空の城ラピュタが滅びた理由について、作中ではほとんど語られていません。
圧倒的な科学力・文明力で栄華を極めたラピュタ人たち。
そんな彼らが滅んだのは、実は『病気が原因』だといわれています。
ラピュタの科学力がまったく意味をなさない病気とは一体なんだったのでしょうか?
今回は天空の城ラピュタが滅んだ理由について考察をしながら書いていきます。
【ラピュタ】滅びた理由は病気が原因?
圧倒的な科学力と文明力を手にし、世界を支配していた天空の城ラピュタとそこに住むラピュタ人。
そんなラピュタ帝国ですが、謎の病気がキッカケで滅んでしまうことになります。
少し気になったので、ラピュタが何故滅びたのか調べてみました。
— そらる@シャミア愛 (@wiz_soraru) January 15, 2016
700年前、ラピュタでは疫病が蔓延した。それを逃れるために、ラピュタ人はラピュタを「捨てた」のですね…
参考:https://t.co/XIz4jHUE58 pic.twitter.com/HGt9eXpj0b
ラピュタはなぜ滅びたのか。
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) September 29, 2017
それは正体不明の疫病が流行し、ラピュタの科学力でも克服できなかったからです。#天空の城ラピュタ #ラピュタ pic.twitter.com/SWYxy9rvTO
これはジブリの公式や宮崎駿監督の発言でも明言されていること。
「ラピュタ帝国を滅ぼしたのは病気である」というのは、この物語の紛れもない事実のようです。
贅沢の限りを尽くしたとされるラピュタ人たちの滅亡理由が病気とは、なんとも切ない話ですよね~。
しかし、物語をみていて分かるように、ラピュタ帝国には”圧倒的な科学力”があったはず。
その科学力をもってしても治せない病気ってなんだったのでしょうか?
【ラピュタ】謎の疫病の正体は『免疫力が低下する伝染病』
謎の疫病や奇病、正体不明の病気などといわれていますが、その正体は「免疫機能を侵す伝染病」といわれています。
『天空の城ラピュタ』公式の書籍でも、下記のように表記されています。
”人々はやせおとろえ、ささいな病気にも勝てずバタバタと倒れていった”
”免疫力”とはご存知のとおり、細菌やウィルス、がん細胞などから身を守ったり闘ったりする力。
それの力が低下することによって、様々な病気にかかるリスクも大きくなったり、細菌やウィルスと闘うことできなくなったということのようです。
ラピュタ人達はこの『免疫力が低下する疫病にかかった』ことで、小さな病気でも命を落とすことになったみたいですね。
・700年前 謎の奇病が流行る
— ほまれん (@panturesuring) July 12, 2019
・人間の免疫系を侵す病で、ちょっとした病気でも耐えられずバタバタと人々は死んでいった
・病の原因が上空での生活にあると知ってか知らずか、王は地上に降りる決断をする
殆ど知られてないラピュタの公式設定
というか、監督の中ではそういう設定だったらしい
大きく繁栄した帝国が滅ぶほどです。
もしかすると、”ただの風邪”でも簡単に命を落とすほど、免疫力が低下していた可能性もありますよね。
「病気に勝つ力が無くなる病気」とはまさに奇病。
明らかな負の連鎖ですね~。
しかもこの奇病は「集団に感染する疫病」です。
空中で逃げ場がないラピュタ人たちにとっては、恐怖の存在であったことは間違いないでしょう。
しかしながら、そもそもなぜラピュタ帝国にこのような疫病が発生したんでしょうか?
【ラピュタ】人はなぜ免疫機能を侵す奇病にかかった?
ラピュタ人たちはなぜ免疫機能を侵す奇病にかかったのでしょうか?
公式ではその中身までは語られていませんが、”地上に降り立つことで治る”ということがこの奇病のヒントになっている気がしますね?
考えられるもの、噂されているものは下記とおり。
ここでは上記について、さらに深掘りして考察していきます。
近親交配
個人的に1番ありえると思ったのが、”長年の近親交配の末路”という理由です。
天空の城ラピュタは大きいとはいえ「閉ざされた帝国」。
何年もあの空間で生活していれば、血縁関係が近い者同士の子孫も増えていくことは安易に予想できますよね。
原則的に血が濃くなればなるほど、似た遺伝子になるといわれています。
遺伝子が同じ型に近づけば近づくほど、「その遺伝子の弱点が目立つようになってくる」とのこと。
ラピュタ人は免疫力が落ちる疫病にかかったっていうけど、他の民族との混血児が産まれないのも疫病が広まった原因だったんじゃないかな
— あんみつのあんこ@芋踊り (@tt_after) September 29, 2017
ふとムスカの目の色素から、ふと、ラピュタの民は科学技術には特化していたものの、狭い所で近親者と血を繋いだせいでどんどんと先天異常が高確率で起きる、もしくは疫病に弱くなって、「血」を残すには地に降りて他の血と交わらないといけないという結論に達したんじゃなかろうかと。
— ゆに (@V8Yuni) September 29, 2017
ラピュタ人たちも、”免疫機能が低下する病気にかかりやすい遺伝子”に偏ったのかもしれませんね~。
ラピュタ人は地上に降りてゴンドアの谷でひっそりと暮らしたそうですが、そこで新たな血を加えて生き延びた可能性は高そう。
ちなみに、実際の世界の王族や昔の部落でも、血縁関係が近いところで関係を持つことが多く、血が濃くなりすぎて体に支障が出るケースがあったようです。
ラピュタ人の栄養不足
次に考えられる理由が、”ラピュタ人達の栄養不足”です。
ラピュタ人達は贅沢の限りを尽くしたとされており、食べるものに困ってはいないことが分かります。
しかし、あの限られた帝国内で「バランスの良い栄養が取れたのか?」というと疑問が残りますよね。
魚や肉などといったタンパク質や各種アミノ酸、良質な動物性の油など、足りていなかったものは多そう。
ラピュタ人が滅んだ主な理由って疫病らしいけど、それって上空にいるせいで家畜というか、肉を十分にとらなかったせいもあるのかなーなんて思ったり
— あんみつのあんこ@芋踊り (@tt_after) September 29, 2017
また、1番は生きるために必要なミネラル類の不足も深刻だったと考えられますね~。
大地がないと食物類もミネラル類の栄養を取り込めません。
そして、その食物を食べるラピュタ人たちも、結果として栄養が少ない食物を食べることになります。
それが長年続いたため、ラピュタ人たちは病気に弱い体になってしまった可能性は高そう。
カロリーだけが高く、栄養価が少ない食事を長く続けていたのではないでしょうか?
現代人も栄養の偏りが激しいため、アレルギーなどの症状が非常に多いといわれていますよね。
文明が発達していたラピュタ帝国でも同じようなことが起きていたのかもしれません。
高度の高い場所が体のストレスになった
これをいってしまうと身も蓋もない話ですが、”ラピュタ帝国が飛行していた高度も人体に影響があった”のではないかと思いました。
ラピュタ王国の人々も普通の人間だったとすると、ラピュタの疫病って酸素濃度や気圧の変化で起こる、宇宙に行くと罹る病気の類だったんじゃないかな
— 碧樹実伶 (@kagunan) January 15, 2016
ラピュタって高度どのくらいだろう。1万メートル超えていたらすごく寒そうだ。
— おやかた🐢 (@98oyakata) November 20, 2009
酸素問題や気温の問題を考えると、体にはよくない影響があった可能性はありますよね。
また、上空に行くにつれて紫外線も強くなります。
それらの影響が人体によくなかったと考えるのもおもしろいですよね~。
ただ、「ラピュタは1300mくらいの高度を飛行していた」という情報がパンフレットに載っていたという情報もあります。
その場合にはこの理由は考えづらいものになります。
飛行石が体によくなかった
ラピュタ帝国は巨大な飛行石によって空を飛行しています。
それを考えただけで、飛行石はとてつもないパワーがあることがわかります。
そんな石が人体に全く影響がないとは少し考えづらいと思いませんか?
もしかして、「飛行石には人体の遺伝子に影響する何かがあった」という可能性もありそう。
ラピュタ人が滅んだ理由は高山病の他にももしかしたら飛行石が放射線を放っており、それにやられたのかもしれぬな
— ゼーベス星人 (@zebes17) September 29, 2017
強力なパワーを放つ飛行石の近くに長年いた代償かもしれませんね。
だとすれば、ラピュタ人が地上に降りたのも納得できます。
【ラピュタ】滅んだその他の原因・謎の考察!
病気が広がってラピュタは滅びて地上に降りています。
ただ、その後病気が癒えても、ラピュタ人は空へ戻ることはありませんでした。
高度な文明があり贅沢な生活ができるのに、なぜラピュタ人は空に戻らなかったのかが謎ですよね?
もしかしたら、『滅びる原因が他にもあった』のではないでしょうか?
ここでは、ラピュタが滅んだ原因を違う角度から考えてみました。
科学力に頼りすぎた
ラピュタが科学力に頼りすぎたというのもラピュタが滅んだ原因に繋がっているようです。
あまりに高度に発達した文明生活の末に、ラピュタ人は生命力を失い、人口は減少し、紀元前500年頃に突如発生した奇病により、その後滅亡した。一部の人々は地上へ降り、姿を隠しながら生き延びたと伝えられているが詳細は不明
引用:ウィキペディア様より
上記はウィキペディアに記載されいたもので、こちらはパンフレットに載っていた内容とのこと。
パンフレットに記載されていた滅んだ理由も結局は奇病なんですが、少しニュアンスが違います。
上記の文には、
あまりに高度に発達した文明生活の末に、ラピュタ人は生命力を失い、人口は減少
と書いてあり、奇病が発生する前からラピュタ人の衰退が暗示されています。
あまりに高度な科学力に頼りすぎたために、筋力や思考する力という『生きるための根本的な能力が低下していた』のかもしれませんね。
奇病がトドメになって滅亡したものの、生きる能力が欠落したことが主な要因だったのでしょうか。
その場合、結局は滅びる運命だったのかもしれません。
ラピュタ人は自然から離れすぎた
上の項目と少しかぶりますが、ラピュタ人は「自然から離れすぎて滅亡した」ともいわれています。
物語中でシータがこのようなセリフをいっていました。
今は、ラピュタがなぜ滅びたのかわたしよくわかる。ゴンドアの谷の歌にあるもの。
土に根を下ろし、風とともに生きよう。種とともに冬をこえ、鳥とともに春を歌おう。
どんなに恐ろしい武器をもっても、たくさんの可哀そうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ。
引用:天空の城ラピュタ アニメより
人間は自然から離れて生きていくことは不可能ということですね~。
いくら凄い科学力を手にしようとも、人間はもともと地上に住む生き物。
土から離れると根本的に体がおかしくなるというメッセージかもしれません。
そういえば、都会に住む人が自然を求めて田舎に移住するケースも近年多いですよね?
人が自然を求めている証拠のような気もします。
【ラピュタ】なぜ滅んだのか?帝国の謎まとめ
天空の城ラピュタに住むラピュタ人たちが滅んだ理由は、免疫機能が低下する疫病に侵されたからでした。
このブログでは疫病にかかった原因考えられるものは下記のとおり。
まぁどれもありそうな理由だと思います。
とくに「血が濃くなりすぎたこと」や「慢性的な栄養不足」などの可能性はかなり高そう。
また、ラピュタ人が空に戻らなかった謎を考えると、
ということも滅んだ理由として十分ありえます。
昔の作品ですが、現代人も考えさせられますよね~。
コメント
ビタミン不足による脚気説
ラピュタの支配されてる搾取される側の国や民衆が食料に毒や病原菌を混ぜた
とかも考えられるますね
ビタミン・ミネラル類の不足はありえそうですよね~。
ただ、仮に支配される側(地上側)から食料を調達していた場合、栄養素は十分ですよね?
だとすれば、栄養失調説は薄いでしょうか?
ラピュタを脅かすほどの病原菌。
作れてたら、その国も相当な科学力かもしれません。