映画「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞の作品賞に選ばれたことで、ポン・ジュノ監督の作品映画に再度注目が集まっています。
そのポン・ジュノ監督作品の1つ、映画「母なる証明」は日本でも評価が高い作品です。
知的障害を抱える息子と
二人きりで生きてきた母ある日殺人容疑で逮捕された
息子の無実を証明するために
全てを捧げた母の無性の愛が
極まり行き着いた狂気の世界鬼気迫る演技、巧妙な伏線
殺人の追憶にも劣らぬ余韻
母親の本質に迫った大傑作#ポン・ジュノ#キム・ヘジャ pic.twitter.com/RwBBHHkJLb— chan_n* (@Buona__giornata) February 11, 2020
しかしネットを調べると「胸糞映画」という口コミも見かけます。
興味がある人にとってはハズレ映画は時間の無駄になるので見たくないところ。
そこで今回は映画「母なる証明」は、
本当に「胸糞映画なのか?」それとも「評価通り面白いのか!?」について書いていきます!
※ネタバレについてはしないように気をつけて書いていますが、完璧ではありませんのでそこら辺はご了承ください。
映画【母なる証明】のあらすじ内容
「母なる証明」は知的障害をもつ1人息子”トジュン”とその母の物語。
母は薬剤店で働きながら女手一つで知的障害の子供を育てており、決していい暮らしとは言えませんが息子を生きがいとしていて、それなりに充実している様子。
そんな2人が住む静かな街で、突如アジョンという女子高生が無惨な姿で発見されます。
アジョンはかなり奇妙な格好で発見されており、謎が謎を呼ぶ奇っ怪な事件なのです。
その事件の容疑者として、知的障害のトジュンが拘束されてしまいます。
知的障害を持つトジュンは、警察に言われるがまま供述書に捺印をしてしまい、そのまま逮捕されることに。
事件現場にトジュンが持っていたゴルフボールがあったというだけで、ろくに捜査もしないまま逮捕されてしまいましたが、トジュン自身に否定や抗議をする能力もありません。
確かに事件の夜、友人ジンテに約束をすっぽかされたトジュンがアジョンを目撃していますが、ゴルフボール以外の証拠も出ないままのずさんな逮捕に母親は混乱します。
息子の無罪を証明するためやり手の弁護士に弁護を依頼するも、支払えるお金が少ないためにほとんど相手にされません。
弁護士が役に立たないとわかった母親は、自分で真犯人を見つけようと決意しあの手この手で事件の真相を暴こうと奮闘します。
映画【母なる証明】は胸糞悪いけど面白い?
母親と息子の愛を描いた映画「母なる証明」ですが、ネットでは「胸糞悪い作品」とのコメントがかなり多いです。
母なる証明って韓国の映画面白いですよ!
胸糞悪い系ですが笑
最後にえーってなります!
人って恐いってなります。— Mamoru Fury of Fear 次回LIVE2/8 2/11吉祥寺クレッシェンド (@Mamoru_FOF) April 6, 2019
映画 母なる証明 鑑賞。かなり胸糞悪くなる映画だな。朝から気分悪い
— マカヲ (@takao1002) October 25, 2010
自分は相当胸糞悪かったなー。母なる証明のエンド。 #utamaru
— k@八日目北北西ん99b (@KenjiroYmgc) September 20, 2019
胸糞の理由は皆詳しくは書いていませんが、恐らく以下のようなものでしょう。
・暴走しだす母親と謎の言動が多いトジュンによって、全てがおかしな方向に動き出す。
・物語が大半が救いのない、綺麗事が一切ない現実を見ているよう。
・かなり予想外の結末で面白いが、結末がすっきりとしない感じで便秘のよう。
まぁ、僕の個人的な意見がほぼなんですが、そこまで遠くない感じだと思います。
また、登場する人物たちがほぼまともではないというか、控えめに言ってもクズ系人間が多いのも胸糞感を加速させます。
「母なる証明」を見ました。
知的障害のある息子が冤罪で捕まってしまって、母親が無実を証明するために頑張る話なんですが。
うーん、登場人物総クズ人間でした。
胸糞悪い……。
母親役の人、見た目と身なりはボロボロなのに歯だけは綺麗ですごい違和感…。— 袖山 駿 (@sodeyama3131) May 5, 2018
しかし冒頭でも触れた通り、映画「母なる証明」は日本でも評価が非常に高い作品です。
映画サイトでの評価を見ても「韓国映画だから」とい差別的で排他的なアホっぽいレビューを除けば、かなり高評価の映画と言えそうです。
SNSでも「胸糞悪い」とのコメントと同時に「面白い」という感想が非常に多いです。
母なる証明を観た。
胸糞だったけど面白かった— たもツ (@tamotu3192) January 24, 2020
母なる証明、静かで陰鬱で胸糞だけど展開がおもしろくて目が離せなかった。どのシーンも画がかっこいいけど、ラストシーンだけでも観て良かったと思った。
— panu (@mehopanu) January 18, 2020
母なる証明おもしろいな、胸糞度の高さもいい
— ただのカツオ (@TAMATAMA_GOLDEN) March 31, 2015
救いのない胸糞悪い感じが逆に評価されているようです。
映画【母なる証明】の評価が高い理由
ここでは映画「母なる証明」の評価が高い理由についてさらに考えて見ました。
個人的な感想や視点が主ですが、映画「母なる証明」をまだ見ていない人に少しでも参考になればと思います。
では早速見ていきましょう!
どんでん返しのストーリー展開が面白い
映画「母なる証明」はどんでん返しの展開がとても多いです。
ストーリーが一定方向に進んでいると思いきや、展開が一気にひっくり返るので思わず声が出てしまいます。
母なる証明見た。静かな意外性って感じ。どんでん返し!みたいな派手な映画ではないけど、ひたすらやるせないというか。伏線が丁寧な映画で良かったです。
— dotsuco (@jacora_) March 7, 2019
#母の日映画
韓国映画『母なる証明』のオープニングで変な踊りを踊るお母さんが衝撃的でした。ラストでこのシーンの意味がわかるんですが、例の”どんでん返し”も含めて色々すごい映画でしたよ(^_^;) pic.twitter.com/4ysqDB0lNG— タイプ・あ~る (@hitasuraeiga) May 13, 2018
二転三転するどんでん返しのストーリー展開は見ていて飽きがきません。
ラストのオチが面白い
映画「母なる証明」はストーリーラストのオチも見どころです。
派手なラストではありませんが、いい意味で期待を裏切るオチで非常に面白いです。
恐らく「えっ、どんでん返しを繰り返した結果がこのオチ!?」と声を出さずにはいられないでしょう。
ポン・ジュノは「母なる証明」も凄すぎた。終盤のどんでん返し(とわたしは思いましたが…)で、思わず映画館の座席から立ち上がりそうになったのをよく覚えている。ああ。凄かったなあ。
— 森上 (@Morigami_A) July 6, 2012
母なる証明めっちゃいい映画だったなー、どんでん返しだしなんだか皮肉で後味の悪い感じ
— 智大 (@tomohiro_6412) August 1, 2016
基本ラストも胸糞なんですが、視聴者の考えを裏切るオチはやはり凄いです。
伏線の回収が曖昧
「母なる証明」は伏線の回収が曖昧です。
と、簡単にいうと語弊がありますねw
伏線の回収自体は丁寧なんですが、「伏線回収後もしっかりした答えがでない」と表現したほうがいいでしょうか。
というのも、考え方によっては登場人物の言動やラストの捉え方が何通りにもなるからです。
見る人によってラストの捉え方も違ってきますし、考察記事を読んで改めて発見することも多いので奥が深い作品といえます。
ウォンビン出演の映画「母なる証明」(2009・韓国)を見た。ファンじゃなかったけどウォンビンがすごく可愛かった。見終わった後答えのない答えを探すような、自分だけの答えをこれからずっと探していくような、久しぶりに見てよかったと思える映画だった。
— Mαmi (@mayumicampbell) October 22, 2010
答えがはっきりしないことも胸糞作品と言われる理由の1つですが、それが面白いところでもあります。
グロいし暗いし救いがない
「母なる証明」の世界観は基本的にグロいです。
グロいと言っても精神的にゾッとくるグロさと言ったほうが的確でしょうか。
母なる証明も警察無能物(警察無能物?)だし今までオススメした中で一番グロいから見てほしい 精神的なグロ描写がすごい 殺人の追憶と監督同じ DC先輩の感想が聞きたい
— もぐ (@chanmog_urusai) January 26, 2018
また、ストーリー的にも終始暗いイメージで、どこかねっとりとしており常にジメジメな感じ。
物語も救いがない感じで”社会的弱者の現実を突きつけられているような感覚”が付きまといます。
韓国映画「母なる証明」。脚本、演出、演技…日本、完負。なにが凄いかっていうと、腹の据え方。障害者や貧困に対する「忖度」がまったくないし、それが現実。気遣いばかりの日本は優しい映画はうまく作るけど、現実を斬りつけるようなものがない。ラストの踊りに、心臓を鷲づかみにされた。
— 一色伸幸 (@nobuyukiisshiki) May 16, 2017
「母なる証明」鑑賞終了。
全体的に暗いけど引き込まれる話だった。現実にこんな事あるんだろうなと感じながらもウォンビンがキムタクにしか見えなくなっていた。— カトラン (@no_younamono) October 19, 2011
ハッピーエンドや感動とは程遠い「母なる証明」は、人間の本性や醜い部分を上手く表現している気がします。
全体的に人間臭さが強く現実味を感じれるところも、この「母なる証明」の評価の高さに繋がっている気がします。
役者の演技力が高い
映画「母なる証明」に出演している役者の演技力が高いです。
韓国の俳優の演技の熱量ってなんだろう。『母なる証明』の主役陣もワキも上手いな
— 腹の中にびわ (@HarabiwA) December 18, 2019
ウォンビン映画なら全部観た!
それから「母なる証明」も演技が凄いよ!
キム・へジャとの共演なんだけど、ウォンビンもキム・へジャも演技がやばい!! pic.twitter.com/T57qZjl561— 千栞/chihiro (@CHIHIRO5LIU) October 3, 2019
どの俳優ももれなく演技が上手いんですが、主役の母親と息子トジュンの演技がとくに秀逸です。
演じているというより「本当にその人物」のような演技力は圧巻です。
ハリウッドはもちろんですが、韓国映画のレベルもかなり高いんですね~。
ここまで演技力が高いと、映画を見ている方も物語に入りやすく内容に没頭しやすいです。
映画好きの人なら、この演技力を一度は見ておいて損はないはずですよ!
映画【母なる証明】は胸糞悪いけど面白い理由まとめ
映画「母なる証明」は噂通りの胸糞作品です。
精神的にグロかったり、はっきりしない部分が多かったりと、基本ジメジメした作品と言えます^^;
しかし、捉え方によってはラストの印象がガラッと変わったりすることや、人間臭いストーリーはとても現実味があり面白いです。
また出演している役者さんの演技力がとても高いので、映画好きの人はぜひ1度ご覧になってみることをオススメします!
ちなみに、「母なる証明」の映画が、動画配信サービスの無料トライアルを活用すれば実質タダで視聴可能です。
関連動画を貼っておきますのでぜひ参考にしてみてください!^^
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