色んな意味で話題沸騰の映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を鑑賞しました!
小説との問題やストーリーのオチについてなど物議を醸し出しているドラクエの映画。
今回はその映画の衝撃のラストについて個人的な考えをまとめました!
※ネタバレしてますので観覧の際はご注意ください。
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映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」のラストがひどい?
物議を醸している映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」のラストがひどいと各ブログやSNSで話題です。
何がどのようにひどいのか非常に気になり、ついに映画館で鑑賞してきました!
映画を鑑賞しての感想としては個人的に非常に楽しく鑑賞しました。
名作と言われるドラゴンクエスト5を土台としているため、物語自体は全然悪くありません。
物語がサクサクと進みますが、ドラクエ5をやったことがある人には丁度いいテンポだったと思います。
ビアンカやフローラもかわいいし、主人公リュカや敵のゲマも存在感があってかなり良い印象です。
また、キャラクターの表情や戦闘シーンなど細かく表現されており、ドラクエファンでも納得出来るシーンは多かったのではないでしょうか?
ゲマとのラストの戦闘も迫力があって良かったですし、映画の予告を観た通りの期待通りの作品でした。
正直「この映画の何がひどいわけ?みんな評価がキツすぎない?」と映画を鑑賞しながら思っていましたw
しかしですね~、物語のラストで急激にひどい展開へと進んでいきますw
映画の物語のラストはまさかの夢オチ!w
主人公リュカとその子供アルスの共闘でようやく強敵ゲマを倒します。
しかし、しぶといゲマは最後の最後で魔界の王”ミルドラース”を呼び出します。
「魔界の王ミルドラースに勝てるのか?」
「ミルドラースはどんな感じの姿で表現されている?」
「どのようなラストを迎える?」
と、映画を見ていたドラクエファンはドキドキしたでしょう。(実際僕もドキドキしました)
しかし!
現れたのは”白い顔した謎のミルドラース”。
「こんなミルドラース知らねーぞ」的な感じで館内がどよめいたのを今でも鮮明に覚えていますw
現れた謎の白い顔したミルドラースは急に「この世界はゲーム」的な事を言い出します。
そして主人公以外のキャラクターや景色をポリゴン化し、消滅させていきます。
観客全員が、
「え?なになに?この展開はなんなの?」
と、パニックになった瞬間、主人公のリュカが未来のゲームセンターでVRゲームをする光景が映されます。
そう!”全てがVRのゲームだったというオチ”ですw
僕らが固唾を飲んで観ていた物語は、
”パッとしないサラリーマン風の男のVRゲームの進行を観ていた”
という設定になります。
「ひどいひどい」と口コミで言われていましたが、物語のラストでようやく意味が分かりました^^;
このラストは本当にひどいw
心から言います、本当にひどいオチです。
本当にラストの直前までは良かったんですよ。
しかし、なぜ最後の最後に夢オチ展開?
え?てかその展開必要?
様々な感情が入り乱れ、戦闘シーンで興奮していた僕の心はナイアガラの滝から突き落とされた感情になりました。
魔界の王ミルドラースが降臨しての胸アツ展開を期待いていましたが、宇宙の彼方までぶっ飛んだ展開にドン引きです。
そもそもラスボスとして現れた白い顔のミルドラースは何だったのか・・・。
ラスボス・ミルドラースの正体はウィルスだった
あまりの衝撃展開にパニクってしまいましたが、白い顔したラスボス・ミルドラースの正体について改めて考えました。
白い顔のミルドラースの正体は、物語のラストに登場するであろうラスボス・ミルドラースのプログラムに入り込んだウィルスとのこと。
ここまで胸アツな展開で進んで来たのに、急にウィルスって・・・w
そのウィルスは主人公以外のキャラクターや景色を「所詮はプログラム」みたいな雰囲気で消し去っていきます。
ゲームに入り込んだウィルスなので、データを破壊したり景色を壊したりするのは得意なようです。
魔界の王ミルドラースも破壊が得意だとは思いますが、そのデータに入り込んだウィルスも中々の破壊王。
しかし、冒険を共にしてきたスラリンが実はウィルスバスターで、共闘して白い顔のミルドラースを倒します。
・・・本当になにこれ?
ラスボス・ミルドラースの名前や存在の意味は?
ラスボスとして登場した白い顔のミルドラースですが、その存在は結局何だったんでしょうか?
まず彼の名前ですが、公式でも「ミルドラース」としか表現されてません。
いくらミルドラースのデータに入り込んだウィルスでも「ミルドラースでもないキャラクターをミルドラースと呼ぶなよ」って感じです。
ネットでは「ミルドラースウィルス」なんて呼ばれていますが、ドラクエファンからしたら心躍らないネーミングです。
で、ミルドラースウィルスが登場した意味ですが、考えてもさっぱり分かりません。
ミルドラースウィルスは唐突に「いい加減大人になれ」とVRゲームをする主人公に言います。
え?別に大人がゲームをしてても良くないですか?
ゲームは今から伸びる分野でもありますし、映画でゲーマーを皮肉ってどうするんでしょうか?
映画の主人公は「リアルな世界でなくても確かにドラクエと共に歩んできた」的なことを言います。
これをあえて良いふうに捉えるなら、
ミルドラースウィルスが言うような偏見や馬鹿な言葉に惑わされないで、これまでのドラクエを楽しんだ自分を肯定して良いんだよ!
それもあなたの人生の一部で、あなたの経験になっているから恥ずかしくないよ!
という意味があったのかもしれません。
ちなみに物語のラストで、主人公がビアンカに小突かれる場面が表現されていますが、主人公は小突かれたことを痛がりつつ喜んでいます。
”確かに痛い”という意味を何回か表現しているので、”ゲームの世界がリアルの人生に影響している”という意味が込められている気がしました。
伝えたいこと・表現したかったことは結局何?
映画を観た感想として1番に思ったのは、伝えたいこと・表現したかったことは結局何?ってことです。
名作ドラクエ5を最新のCGで楽しんで貰いたいのか、オリジナル要素を楽しんで貰いたかったのか、ドラクエファンやゲーマーをディスりたかったのか。
どれか一つを突き抜けて貰えれば、賛否両論があるにしても面白いと思います。
しかし、この作品は全ての真ん中を通って宇宙の果てまで行ってしまったので、何を伝えたいのかが分かりません。
観客としては映画のラストでパルプンテをかけられた気持ちです。
ひどいひどいとは聞いていましたが、ここまでひどいラストはそうそうお目にかかれるものではないと思います。
まとめ
映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」のラストは本当にひどいと思います。
大冒険の末のラスボスが白い顔のウィルスってなんなんですか?w
ミルドラースのプログラムに入り込んだウィルスってなんなのよw
結局パッとしないサラリーマンの夢オチを観客が観ている設定は誰得?
白い顔のミルドラースの存在も伝えたかったこともはっきりしないし、久々に凄い作品を観てしまったなと驚きます。
逆にこんな映画は滅多にお目にかかれないので、まだ映画を観ていない人は話題のネタ集めとして観るのも良いかもしれませんよ。
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